毎日ムック 病院最前線2022の専門医アンケート「医者の知恵袋」より
役に立つ情報や伝えたいことのうち「大学病院と一般医療機関の違い」について、ご回答いただいた一部をご紹介いたします。
※ご回答いただいた原文のまま掲載しております。



高度な先進医療提供は大学病院の使命。一般医療機関は現時点での保険適応の治療法を最大限利用して患者さんに提供する施設と思う。

愛知県 67歳 男性 名古屋共立病院 若林俊彦
大学病院は教育機関のため研修医や経験の浅い医師に(試し切り)される場合があることを必ず留意して、教育のためにボランティアとなる意識を持って受診する必要があります。一般医療機関はそういう可能性は少ないです。

京都府 4X歳 男性 脊椎病院 W
研修医の多さ

兵庫県 36歳 男性 
大学病院は研究と教育に力を強く入れている。 一般病院は診療に力を強く入れている。

福岡県 40歳 男性 SH
大学病院は研究、診療、教育がバランスよくなされているところ、一般医療機関は診療がメイン

愛知県 57歳 男性 Black Jack
一人の医師が一日に診る患者の数が圧倒的に一般のほうが多く、患者から学ぶことが圧倒的であること 大学は数は多くなくとも、その病気病態を突き詰め、調べ、将来の新しい検査や治療法を生み出す。文献や学会などから学ぶことが圧倒的

熊本県 49歳 男性 Y O
大学病院は、特殊な病気を扱うことが多いと考えます。また研究もしていかなければいけないところと思います。患者に研究のご協力をしていただかなければならないと思います。 一般病院は、頻度が高い疾患を正確に診断し安全な治療を提供する場所と思います。

北海道 40歳 男性 砂川市立病院 松谷 健一
大学病院は、大学の看板が医師を守ってくれている側面もあり、必ずしも名医が高度医療を提供しているわけではありません。一方で一般医療機関は、医療レベルはまちまちとなります。しかし大学のブランドがないため、結果がすぐに自分に跳ね返ってくるため、高度な医療を提供する技量と意欲のある病院もあります。

北海道 45歳 男性 
大学病院は紹介状が必要など敷居が高い、結果がでるまでに時間がかかる
一般病院はフットワークが軽い

北海道 45歳 男性 C・O
一般医療機関は一般的な疾患についての治療を数多く提供しています。特に医者一人当たりの症例数が多い傾向にあるので、上手な先生がいるのは一般医療機関です。大学病院はどちらかと言えばちょっと特殊な疾患を扱っています。施設認定のある治療では大学病院でないと受けられない治療もあります。医者が多い分、一人当たりの症例数は少ない傾向にあるので、上手な医師と上手でない医師の差が大きいように思います。

北海道 48歳 男性 A TS
大学病院は最後の砦といった意味の治療の先端で、一般病院は罹患数の多い疾患をしっかりと診ることが目的であるのが違い。

北海道 52歳 男性 
大学病院は研究機関であり、ありふれた病気のありふれた治療は避ける。 一般医療機関はありふれた病気のありふれた治療をする。

北海道 57歳 男性 T・I
大学病院は研究が目的
一般病院は治療が目的


兵庫県 57歳 男性 
大学病院:アカデミックで、だいたい何でもできるが、外来主治医はスタッフクラス、入院主治医は大学院生や専攻医が担当している。もちろん治療方針はスタッフクラスも関与しているが、実際患者さんを診ているのは若い医者になる。
一般医療機関:外来主治医がそのまま入院担当医になることが多い。一般病院で対応できない疾患に対しては大学病院に頼らざるを得ない。

兵庫県 40歳 男性 Y・S
大学病院はマンパワーが多いので、重症の患者は大学病院で診療が可能である。 一般病院では、もっと細やかな治療を行う。

兵庫県 49歳 男性 
大きな違いはないと思います。 あえて言えば、一般医療機関の方が横の繋がりがしっかりしていて働きやすいことが多いですね。

兵庫県 54歳 男性 HK
大学病院はすべての診療科が存在しており、特に稀少な疾患に対応できることが特徴。一方で教育・研究機関であり、臨床試験や治験等に参加することが期待されている。慢性疾患や軽症の場合など見てもらえないこともありえる。一般医療機関といって施設間でかなり異なる。大学と比べ医師の人数は少なくなるが、その分臨床に特化しており、軽症でも相談しやすく、複数科にまたがっての診療も受けやすい。

兵庫県 46歳 男性 関西労災病院 T.M
大学病院は研究機関です。 一般医療機関は患者様の全人的な疾病をケアしたりキュアしたりします。

兵庫県 68歳 男性 姫路田中病院 
リサーチの優先順位 専門性に特化しているか

福島県 61歳 男性 
大学病院は特殊な検査や治療が行えるかもしれないが、公務員体質は否めない。 患者中心の医療を考えるならば、一般医療機関の方が望ましい。

福岡県 50歳 男性 N・M
大学病院の主な仕事内容は研究・医学生や研修医教育となります。もちろん最先端の治療を行うことができる施設として、非常に重要と考えます。一般医療機関は、目の前にいらっしゃる患者さんの治療が何よりも優先されます。

福岡県 47歳 男性 HM
大学病院は、最先端の治療を行う責務があります。さらに、高難度や医療を提供する必要もあるかと思います。泌尿器科であれば、小児泌尿器疾患や腎移植等がそれらに該当するかと思います。

福岡県 51歳 男性 
多くは一般的な病気であり、一般医療機関の方が検査・治療の対応が早く融通が利く。 珍しい疾患に関しては大学病院の方が良いかも

富山県 48歳 男性 厚生連高岡病院 Masanori Kotake
小回りが利くのは一般病院
専門特化の内容重視するのであれば大学病院
一般病院で専門特化科があればベスト

奈良県 69歳 男性 高井病院 
レジデントの少なさ。一般医療機関はスタッフ医師が治療にあたることが多い。

奈良県 三十九歳 男性 
大学は研究、教育、臨床の3本立て
一般病院は収益重視の臨床

千葉県 50歳 男性 M.M
一般医療機関は臨床のプロ 骨折など一般的な手術は圧倒的に数をこなしており、慢性疾患や重症症例が中心の大学病院に比べて経験値が比べものにならない。 一般疾患に対してベストの治療をしてくれるところ

東京都 男性 
医療レベルにおいて大学病院は大きな差がない、一般医療機関は差があるのが当たり前。

東京都 45歳 男性 S・N
一般医療機関は主治医にアクセスしやすく、主治医が変わることも少ない。医師間、チーム間、他科との連携が密であることが多い。大学病院は主治医が変わる。横のつながりが悪い。

東京都 45歳 男性 D・N
大学病院は、その分野の専門家が属していることと、ほぼすべての診療科があるので、主たる疾患だけでなく、その患者に関する別の病気に関しても同時に診てもらえるメリットがある。しかし、待ち時間が長いとか検査に時間がかかるというデメリットがある。

東京都 58歳 男性 がん研有明病院 福長洋介
・小回りがきく。他科との横の連携が容易
・担当医の移動が少ない
・”看板”ではなく、”腕”で勝負する医師が多い

東京都 56歳 男性 医療法人社団 明芳会 板橋中央総合病院 黒崎哲也
患者様との距離だと思います。 医療においては、研究の可否だと思います。 大学病院は、患者様との距離が遠いとは言いませんが、患者様との接する時間に加え、研究にも時間を費やすべきと考えます。

東京都 49歳 男性 S
医師からみれば、大学病院は、学生の教育、医師の研究、若い医師のトレーニングの場。職位の高い医師には著名な医師もいるが高名=腕がいい医師とは限らない。 一般病院は、大学病院などで培った技術や知識を使って、臨床(患者さんの治療)を行う場。特に公立ではない一般病院では、評判の悪い医者や技術の拙い医師は雇用してもらえないので長く勤務ができない。

東京都 44歳 男性 M・U
大学病院は臨床以外に研究、教育が必須

東京都 56歳 男性 S.Y
大学病院は各専門医がいるので総合的な判断が可能で稀な疾患にも対応が可能なことが多い。大学病院では教育施設の側面もあり、若手が治療の中心となる場合、経験不足が出てしまうこともある。一般医療機関は患者さんの要望に沿った迅速な動きが可能。

東京都 65歳 男性 東京国際大堀病院 M.O.
大学病院では、高度な医療、検査が可能です。 専門職の集団なので、多岐にわたる疾患の場合には効果を発揮します。一般病院では心臓は見ることができるが、脳梗塞は見ることができないなど合併症を起こした場合に対処できないことろが多いです。

東京都 53歳 男性 日本医科大学付属病院 石井 庸介
大学病院は医学が発展するために研究をしなければならないことで、 一般病院は診療を重視してゆくことだと思います。

鳥取県 75歳 男性 高島病院 庄司公平
専門性、先進性の高い医療を提供しているのが大学病院と思います。そのため、ややもすれば、検査など多様となる可能性がありますが、大学病院でなければ治療が困難な疾患は多くはありません。一般病院は、特殊な疾患以外に関しては、症例数も多く、また、研究機関ではないため、治療に必要な無駄のない医療、また、初診から退院後まで一貫した診察、医療が受けられるところに違いがあると思います。

長野県 60歳 男性 
大学病院はスタッフの人数が多く、研究や教育にも多大な時間を割かなければならないため、個々人の臨床能力が高くないことがある。一方で、自身の研究分野については世界的なトップランナーであり、狭く深く診療を行っている印象。また、希少疾患などは大学のような医療機関でなければ診療(経験)していないこともあるため、その場合には大学での治療が必要となる。

大阪府 43歳 男性 Y.O.
現状では、あまり差が無いように思う。

大阪府 57歳 男性 タロー
大学病院は研究機関、一般医療機関は、医療を行う機関。

大阪府 47歳 男性 
医療技術や医療器具や医療費などの面で、一般医療機関では治療が困難と判断された患者が治療を受けるのが、大学病院と考えています。

大阪府 45歳 男性 K・N
特定機能病院として難病や重症患者(癌を含め)を診る病院。各エリアにおいて、地域における医療機関との相互の連携を強化し機能分化を推進する。

大阪府 男性 近畿大学病院 東田有智
大学病院はスタッフも多く、器材も充実しており、志の高いドクターも多いです。一方で、一般病院に入れないちょっと変わり者のドクターも大学病院なら入れるというのも事実です。

千葉県 43歳 男性 成田富里徳洲会病院 M.M
大学病院では高度な技術を要する手術に習熟している医師が複数在籍すること

千葉県 47歳 男性 
大学病院には一般医療機関とは大きく異なる役割があります。文部科学省は(1)大学病院を医師等の育成のための教育機関(2)新しい医療技術の研究・開発を行う研究機関(3)高度の医療を提供する地域の中核的医療機関として、三つの目的を持つ存在であると示しています。一方、一般医療機関の最も大きな役割は「地域医療」を担うことです。信頼できる「かかりつけ医」をもち、必要時に大学病院を紹介して頂くことが理想的です。

千葉県 58歳 男性 日本医科大学千葉北総病院 渡邉 昌則
血管外科領域において大学病院にはマンパワーがあるが、一般病院ではそれに欠ける。

静岡県 45歳 男性 
大学病院は研究、教育施設でもあるので、卒後直ぐのDrが所属していることが多い 大学病院は大きな組織であるため、診療科間の連携が少ない

静岡県 50歳 男性 
大学病院やがんセンターは施設やコメディカルが洗練されている。ほとんどの先進的医療は医師にではなく、むしろ周囲の環境に依存するため、それらの施設は先進的な医療に向いている。日本の一般病院は500床越えでもコメディカルのレベルが低いことがあり、思わず足元をすくわれることがある。ただしまともな医者がほとんどなので、努力すれば標準水準の治療は維持できる。

静岡県 58歳 男性 
大学病院は研究発表などを目的としたまだエビデンスが少ない特殊な治療を行っており、一般医療機関はエビデンスがすでに確立された治療を行っている。

神奈川県 45歳 男性 D・S
珍しい病気は大学。一般的な病気は一般医療機関のほうが効率がよい

神奈川県 56歳 男性 
大学病院では、高度な治療ができますが、継続して患者を診ることが少ないため、冷たいイメージがあります。一般病院は、治療は限られますが、クリニックで対応できない患者は継続してみることが多く、比較的に親身になって対応するイメージがあります。

神奈川県 46歳 男性 HT
大学病院:研究的治療
一般医療機関:ガイドライン治療

 50歳 男性 
大学病院は研究、教育も行わなければならず、自ずと多くの職員と屋さんが必要となる。 治療が一般的になるのが、一般医療機関であるが、大学ではある程度先進的な研究が望まれる。

神奈川県 61歳 男性 N・C
あくまで一般論ですが、大学病院では若い活力のある医師が多くおり、新しい研究結果を活用した医療を行うことができます。 対して一般病院では、豊富な経験・熟練した技術を活用し、習熟度・熟練度の高い、練りに練られてきた安全性と効果を両立した治療を行うことが可能です。

鹿児島県 44歳 男性 天陽会中央病院 佐藤大祐
一般医療機関のほうが治療開始など診療スピードが速い印象です。一方で大学病院ではなければ対応できないような希少疾患、難病もあります。

山梨県 44歳 男性 
大学病院は最先端の設備を整えており、最も詳しい検査をおこない正確な診断ができる。一般医療機関はそこまで必要とせずに診断、治療できるような患者さんを診察する。

埼玉県 45歳 男性 M.O.
一般医療機関は通常の体調不良や健診異常などの再検などを担い、大規模な設備や特殊な知識や技術が必要な検査、手術、処置を必要とした場合に大学病院を受診する。

埼玉県 43歳 男性 
大学病院は研究や教育が必要なので、必ずしもベテランの先生が執刀してくださる訳ではない。一般医療機関では成績が全てなので、患者さんに不利益がないように最大限の治療をしようと全職員で努力している。しかし、大学病院は働く医師にとっては研究も臨床も教育も出来て、施設の設備の最新のものが揃っており垂涎の的のような存在。有名教授がいることでも出来れば大学病院で働けたほうが医師にとっては幸せである。

埼玉県 40歳 男性 Y.Y.
大学病院は教育・研究機関であるが、最近では一般診療も多数行っており、患者サイドからすれば一般医療機関との差は以前に比して小さくなっていると感じている。

埼玉県 48歳 男性 DK
花と実

高知県 63歳 男性 ごんちゃん
大学病院は病院であり大学です。一般医療機関は病院です。大学病院では医師は病院の仕事と大学の仕事をしています。治療を受けるのは一般医療機関のほうがいい。

熊本県 48歳 男性 
研究的な要素も含めて先進的な治療法を行うのが大学病院であり、一般医療機関では難しい希少疾患の治療も行えるところが特徴と思います。また、教育も大学病院の役割であり、学生や研修医の指導を先導しているところが大学病院だと思います。

京都府 48歳 男性 YT
小回りが効く。整形外科では小児整形( 遺伝子疾患、先天奇形など)、化学療法を要する悪性疾患などは大学病院で治療されることが多い。

京都府 54歳 京都第一赤十字病院 love-vendors
大学病院はたくさんのマンパワーやいろいろな最新医療機器が必要な症例のときに行くべきところである。 一般医療機関は主にジェネラルな疾患の治療が対象で、大学病院医師よりも経験豊富で技術が優れている医師がいることが多いので、その医師目的に治療を受けるのがいい。

宮城県 51歳 男性 東北公済病院 井上 宰
大学病院は一般医療機関で治療困難な困難/難治症例、希少症例を行い、市中病院は緊急疾患、非困難症例。市中病院は治療や検査の小回りがきくのでフットワークは軽い。

岐阜県 38歳 男性 
大学病院は高度な医療を受けることができますが、研修医などの教育も行うため、一般的な診療においては、研修の対象となることがあります。 一般病院では、診療行為が主体となるため、よくある病気については、多くの経験を積んだ医師が診療にあたります。稀な疾患や高度医療を要する疾患については、大学病院などに紹介して診療をお願いし、その後の管理・治療を担当することが多いです。

千葉県 58歳 女性 
特殊医療が出来るかどうか

茨城県 61歳 男性 TMH UK
大学病院は稀有な症例を精査加療することとデータを世に発信していくことを特徴とし、一般医療機関はより一般的な症例を数多く加療することを主眼に置いていることが特徴と考えています。

愛知県 36歳 男性 
ありふれた治せる病気を治すところが一般的病院。そこで難しいと言われたものを治すのが大学病院

愛知県 男性 名古屋掖済会病院 Ginger
一般医療機関(当院)は大学病院に比べて ・診察の垣根が低い(紹介状不要、医師の指名自由) ・検査の実施や結果の説明が早い(当日画像や検体検査、説明が可能) ・専門性で劣るわけではない(むしろ特定の分野では大学病院より専門性が高い) ・医師の入れ替わりが少ない

愛知県 58歳 男性 
大学病院は専門医療や研究のための機関です。一般診療であればまずはクリニック。そこから地域の総合病院を紹介してもらい、必要なら大学病院を紹介してもらうのがいいでしょう。

愛知県 53歳 男性 国立長寿医療研究センター 渡邉剛
色々なご病気を抱えていて、侵襲的な治療を行う場合は大学病院で、相談や薬の処方、リハビリに関しては一般医療機関にかかるのがよいと思います。

愛知県 48歳 男性 N.F.

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