次世代の最先端リハビリ!
テクノロジーを駆使し身体機能回復を図る!
脳卒中による麻痺も
改善できる時代へ
リハビリテーションは単なる「訓練」ではなく、様々な疾患や外傷が原因で生じた障害を回復させ、元の社会生活を取り戻すための「医療」です。近年、がん、スポーツ外傷・障害、手術後の身体機能障害の予防・回復など、様々な場面でリハビリテーションが行われています。
中でも脳卒中による身体麻痺に対するリハビリテーションはその代表例です。かつて改善しないと言われてきた脳卒中の麻痺など、現在は運動学習をすることで神経回路の再構築が進むことが分かってきました。症状改善を図るため、専門医や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門職チームによる回復期リハビリテーションが行われています。
ロボットアシストによる
最先端リハビリテーション!
特に最近、注目されているのが高精度なロボットを活用して行われるロボットリハビリテーションです。通常のリハビリテーションでは、動かしにくい体を自身でどうにか動かそうとするあまり、効率の悪い動きを学習してしまうことがありますが、ロボットがアシストすることにより、効率良く正しい動作で反復練習することが出来るようになります。特に、機能障害の程度に合わせた細かい支援設定も可能なため、適切な可動域でより安全なリハビリテーションが行えること、またモニターを見ながら患者自身が視覚や聴覚で自分の動きを確認できる機器もあり、リハビリの成果を実感しやすいのも利点の一つです。
ロボットリハビリテーションは、HAL医療用下肢タイプ、歩行支援ロボットウェルウォーク、上肢用のロボット型運動訓練装置ReoGO─Jなど、全国でも限られた一部の医療機関で導入され始めています。 かつて治らないと言われていた麻痺なども、症状により最新技術を用いることで、ある程度機能回復が目指せるようになってきています。気になる方は専門の医療機関へ相談してみるとよいでしょう。
集中的リハビリでADL改善!
チーム医療で徹底サポート
在宅・社会復帰をサポートする
回復期リハビリテーション病棟とは
回復期リハビリテーション病棟とは、脳血管疾患や大腿骨頚部骨折など、急性期の治療を終えた重症患者へ対して、寝たきりにならないように在宅・社会復帰を目指し、集中的リハビリテーションを行う病棟です。
入院するには厚生労働省により定められた疾患や、発症から入院するまでの期間などの条件があり、専門の医師による判断が必要です。対象として、脳血管疾患、高次脳機能障害、大腿骨頚部骨折、廃用症候群、股関節・膝関節の置換などが挙げられています。さらに、発症または手術後1ヶ月〜2ヶ月以内であること、また入院できる期間については60日・90日・150日・180日と、疾患や状態により異なります。発症から1〜2ヶ月後、病状が安定し始めた「回復期」と呼ばれるこの時期に、集中的リハビリテーションを行うことが、より効果的と言われています。
患者の状態に合わせて
多職種の専門スタッフがチームで対応
回復期リハビリテーションは、医師、看護師、運動療法や物理療法を行う「理学療法士(PT)」、日常の諸動作の向上を図る「作業療法士(OT)」、言語機能、嚥下機能の改善を図る「言語聴覚士(ST)」、相談、関係機関との連絡・調整、管理業務を行う「社会福祉士」、薬剤師、管理栄養士などの多職種の専門スタッフがチームで対応しています。急性期を脱しても、様々なサポートを必要とする方へ対し、医師指示のもと、専門スタッフチームにより検討されたリハビリ・プログラム(総合実施計画)が作成されます。身体へ負担のかからないように、1回20分ずつ、1日最大3時間もの、集中的なリハビリテーションを受けられることが大きな特徴です。
回復期リハビリテーションは、患者一人ひとりの症状に合わせた、より質の高いリハビリテーションを受けられる環境が整っているため、その効果に期待が寄せられています。
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