注目の整容性に優れた高度な内視鏡手術
傷が小さく整容性にも優れた
低侵襲な内視鏡手術
婦人科疾患には、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮頸がん、子宮体がんなどがあります。大きさや症状により適した治療法を選択し、場合によっては手術が検討されます。従来は主に開腹手術が行われ、腹部を10㎝~15㎝切開するのが一般的でした。近年では負担を軽減する内視鏡手術が広く行われるようになり、良性腫瘍のほとんどが内視鏡手術の適応となっています。術後の痛みが少なく早期退院が可能で、整容性に優れているのも、女性にとってはうれしいポイントです。また、腸の癒着による腸閉塞や、子宮・卵巣・卵管周囲の癒着による不妊症を起こしにくいという利点もあります。
医師の高度な技術が必要
拡大される保険適用
婦人科内視鏡手術は大きく分けて、腹腔鏡下手術と子宮鏡下手術があります。腹腔鏡下手術は、おなかに数か所の小さな穴を開けて、腹腔鏡と呼ばれるカメラや手術器具を挿入し、モニターの映像を見ながら行う手術です。子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮外妊娠など婦人科良性疾患、悪性腫瘍である子宮頸がんや子宮体がんも適応となります。子宮鏡下手術は、子宮の入口から子宮鏡と呼ばれるカメラと手術器具を入れ、モニターの映像を見ながら行う手術で、膣からアプローチするため、お腹に傷がつかないのが大きな特徴です。子宮粘膜下筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮内膜増殖症、子宮腔内癒着症などが適応となります。
婦人科悪性疾患に関しても保険適用が拡大し、2014年には早期子宮体がん、2018年には子宮頸がんに対する内視鏡手術が保険適用となり、負担が軽減されています。婦人科内視鏡手術は、医師の高い技術と豊富な経験が求められるため、日本内視鏡外科学会技術認定取得者が在籍する医療機関を選ぶのも、一つの指標となることでしょう。
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