開胸せずに症状改善! 高度な低侵襲治療
心臓突然死の危険!
早期発見・早期治療の重要性
心臓の表面には、冠動脈という太い血管が張り巡らされており、心筋に酸素や栄養素を供給する重要な役割を果たしています。しかし、コレステロールが冠動脈の内側に沈着するなど動脈硬化となり、心筋に酸素や栄養が行き渡らなくなると、虚血性心疾患の代表格である「狭心症」や「心筋梗塞」を引き起こし、心臓突然死を招く危険性があるため、早期治療が重要です。病の引き金となる動脈硬化は、働き盛りの50代以上の男性に多く見られ、喫煙、ストレス、肥満、運動不足などが要因となるため、日頃から健康的な食生活と適度な運動などを心掛けることが大切です。
カテーテルを駆使!
高度なテクニックで症状改善
近年、医療技術の進化により、「狭心症」や「心筋梗塞」の低侵襲治療として、開胸しない心臓カテーテル治療が登場し大変注目されています。心臓カテーテル治療とは、経皮的冠動脈形成術(PCI)とも呼ばれており、血管の中にカテーテルを入れて冠動脈の血管を広げる治療法です。シースと呼ばれる器具を血管につなぎ、エックス線で状態を確認しながら、血管の中にガイドワイヤーとカテーテルを挿入して血管の狭窄部や閉塞部まで導き、血管を広げて血流を復活させます。例えば、細くなった血管を風船で拡張するバルーン拡張術、金属製のステントを冠動脈に留置し拡げた血管を補強するステント留置術、石灰化した動脈硬化を削り取るローターブレーター治療、レーザー照射により閉塞部を焼き切るレーザー治療など、症状により様々なデバイスを組み合わせてより効果的な治療を行います。
心臓カテーテル治療は、体への負担が少ないため入院期間も短縮でき、早期の社会復帰が可能な治療法です。ただし、高度テクニックを要するため、専門の医師に相談すると良いでしょう。
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