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名医を探せ!! 肩腱板断裂 関節鏡視下手術
低侵襲な早期治療で辛い痛みを改善!
四十肩や五十肩と勘違い!?
悪化する前に適切な治療を
腱板とは、肩甲骨と上腕骨を繋いでいる腱のことで、回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)やローテーターカフとも言われているインナーマッスルです。
棘上筋(きょくじょうきん)、棘下筋(きょくかきん)、小円筋、肩甲下筋の4つの筋肉で構成されており、腕を上げたり回したりする時など安定化を図る重要な役割を果たしています。この腱板が何らかの原因で切れてしまうことを「肩腱板断裂」といいます。転倒や、肩の強打、重いものを持ち上げる、または肩の使いすぎによる腱板のすり減りや老化が原因となり発症します。症状としては、腕を上下する際に痛みや挙げづらさを感じたり、肩を動かすとギシギシと轢音(れきおん)が生じたりします。また、痛みで深夜に目が覚めるなど夜間痛に悩まされる方も多くいます。肩腱板断裂は自然治癒することがなく、徐々に損傷が広がり次第に肩の機能が低下していきます。40歳以上から好発し60代に多く見られるため、四十肩や五十肩と勘違いして放置し、悪化してしまうケースもあるため注意が必要です。
術後の痛みが少なく
早期リハビリも可能に!
治療は軽度の場合、注射や薬、リハビリなどの保存療法が行われますが、痛みが改善されない場合は手術が検討されます。
従来、肩腱板断裂の手術は皮膚を大きく切開する必要があり、正常な筋肉をはがして手術を行っていたため、健康な筋肉組織まで傷つけてしまうという難点がありました。しかし近年、「関節鏡」と呼ばれる内視鏡を用いた手術が行われるようになり注目されています。4〜5か所の小さな穴を開けて関節鏡や専用の手術器具を挿入し、モニターで患部の様子を確認しながら、スーチャーアンカーと呼ばれる縫合糸つきのビスを上腕骨に打ち込み、腱板を上腕骨に固定するという関節鏡視下手術です。大きな切開を必要としないため、正常な筋肉や、腱などの組織を傷つけるリスクも抑えられることから、早期にリハビリテーションを行うことが可能です。
ただし、症状が進行すると手術が困難になる場合があるため、気になる症状がある方は早めに専門の医師へ相談すると良いでしょう。
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