近年、次世代のPRP療法とも呼ばれる「APS療法」が登場し、特に軽度~中度の変形性関節症の症状改善が図れるとして、大変注目されています。2018年8月より、厚生労働省への届け出が受理され、一定の安全性が確保された、全国でも限られた一部の医療機関でのみ行われている最新の再生医療です。APSとは、自己タンパク質溶液(Autologous Protein Solution)の略称で、炎症を抑えるタンパク質と、成長因子を高濃度に抽出したものです。治療は一般的に、①患者さん自身の血液を採血、②特殊な加工を施しAPSを抽出、③患部へ注射。という流れで、日帰りで治療を受けることができます。APS療法は、切開しないため体への負担が少なく、高齢の方でも治療を受けることが可能です。ヒアルロン酸注射など保存療法を行っても症状が改善できない、手術を受けたくない方など、一度専門の医師へ相談すると良いでしょう。