特に65歳以上の方に発症率の高い、脳血管疾患。中でも代表的な脳卒中は、虚血性脳血管障害の脳梗塞約5・6万人、出血性脳血管障害の脳出血約3・3万人、くも膜下出血約1・1万人が亡くなっています。脳卒中の大半を占めている脳梗塞は、脳血管が詰まって酸素や栄養が行き届かなくなり、脳細胞が死滅していく病気で、運動障害、感覚障害、言語障害、視野障害などを引き起こします。脳出血は脳血管が破れる病気で、出血の場所や程度により頭痛や吐き気、意識障害などを引き起こします。そして特に怖いのが、くも膜下出血です。脳動脈瘤という瘤ができ、突然破裂して3人に1人は命を落とすと言われており、たとえ一命を取り留めても重度の脳障害が残ることも多いため早期治療が重要です。
近年、血管内から患部へアプローチして、脳動脈瘤の破裂防止を図る、コイル塞栓術などの脳血管内治療も行われています。鼠径部などの動脈から直径約2㎜の細いカテーテルを挿入させ、さらに細いマイクロカテーテルという直径約0・6㎜〜0・9㎜の管を通し、脳動脈瘤に金属製の細いコイルを挿入して病変部を閉塞。血管が狭くなっている場合、血管拡張用の風船が付いたカテーテルを用いて、内側から押し拡げたり、ステントという筒状の金属を病変部に留置して血管を拡張するなど、状態に応じて様々なデバイスを活用し症状改善を図ります。