機能温存を重視!緻密な手技を要する高度な脳神経外科治療
多岐に渡る脳腫瘍早期治療の重要性
脳腫瘍とは、脳やその周囲の組織に異常な細胞のかたまり(腫瘍)ができる病気の総称で、大きく「原発性脳腫瘍」と「転移性脳腫瘍」の2つに分けられます。原発性脳腫瘍とは脳やその周辺組織から直接発生する腫瘍のことで、もう一方の転移性脳腫瘍とは、肺がん、消化器がん、乳がんなど、脳以外の臓器で発生したがん細胞が、脳に転移した腫瘍のことを指します。
現在、WHO(世界保健機関)の基準において、原発性脳腫瘍は100種類以上に分類されており、代表的な腫瘍には、殆どが良性である髄膜腫(ずいまくしゅ)、下垂体腺腫(かすいたいせんしゅ)、神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)や、悪性度の高いものが多い神経膠腫(しんけいこうしゅ)(グリオーマ)などがあります。髄膜腫は脳を覆う髄膜から発生し、ゆっくり成長していく特徴があり、下垂体腺腫は、大きくなるとホルモンの異常や視力障害を起こすことがあります。また、神経鞘腫は聴神経に発生し、大きくなると神経を圧迫して聴力低下やめまいを引き起こすことがあります。中でも注意すべきは神経膠腫です。神経を支える神経膠細胞から発生する腫瘍で、悪性度はグレードにより異なりますが、特に膠芽腫の場合は進行が速く、周囲の脳組織に浸潤しやすいため治療が難しい腫瘍としても知られており、重篤な状態を引き起こすため早期治療が重要です。
小さく開頭してアプローチ!進化する脳腫瘍外科手術
脳腫瘍の治療では、腫瘍の種類や大きさ、年齢や全身状態に応じて、外科手術や放射線治療、薬物療法などを組み合わせた集学的治療が行われますが、第一選択肢は外科手術です。
従来、脳腫瘍における外科手術は大きく開頭する必要がありましたが、近年、内視鏡手術や顕微鏡手術といった、機能温存を目指せる低侵襲手術が行われています。特に外視鏡手術は、頭部を小さく開頭し、執刀医は4K3Dモニターで拡大された立体画像を確認しながら、無理のない姿勢で手術することが出来ます。そのため、集中力が維持され、より精密な手術操作が可能と大変注目されています。また悪性の場合、外科手術で腫瘍を取り除くことが最も効果的な治療法となりますが、たとえ腫瘍を全て除去できなくとも、腫瘍の量を減らすことで、放射線治療や薬物治療の効果を高めることが期待できます。気になる方は専門の医療機関へ相談すると良いでしょう。
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