高齢化社会で急増!進化する低侵襲治療
40代から要注意!
加齢によって発症する白内障
白内障は、眼の中でレンズの役割を担っている水晶体が白く濁り、目が見えにくくなる病気です。主な原因は加齢で、糖尿病やアトピー性皮膚炎、外傷や薬剤の副作用なども知られています。
早い方は40代から発症し、80代以降になると大半に何らかの症状が出ていると言われています。白内障になると、まぶしい、目がかすむ、などの初期症状が現れます。進行すると、水晶体の濁りが広がり視力が低下していきます。初期は点眼薬での治療が基本ですが、あくまで白内障の進行を抑えることが目的です。白内障が進行し、日常生活に不便を感じるようになった場合は手術を検討します。
日帰りでの手術も可能!
選べる眼内レンズ
従来の白内障手術は、水晶体全体を取り出していたため角膜を大きく切り開く必要がありましたが、現在は、数ミリ切開し超音波で水晶体を砕いて吸い取る、超音波乳化吸引術が主流となっています。手術では濁った水晶体を取り去り、代わりに人工の眼内レンズを挿入します。大きく分けて「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2種類があります。単焦点眼内レンズは、一つの距離にピントが合うレンズで、遠方もしくは近方を見る際に眼鏡が必要ですが、保険適用されるため費用を抑えられるというメリットがあります。多焦点眼内レンズは、遠方と近方どちらにもピントを合わせられる眼内レンズで、2020年4月より、選定療養の枠組みで使用可能となり、レンズの差額のみ自費で追加支払いする必要がありますが、手術自体は保険が適用されるようになりました。
医療技術の進歩によって、白内障手術は安全性が向上し、日帰りで受けることができるようになっています。それぞれのレンズには利点と適応があるため、専門医に相談し、自分に合ったレンズを選ぶことが大切です。
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