TAVI実施250例を超えるハートチームの豊富な経験で
低侵襲、安全な治療を目指しています

　当院は県内で初めてのTAVI施設として2017年6月から開始し250例以上※の患者さんの治療を行っています。新潟県は南北に長く、佐渡地域もありますが高速道路網とドクターヘリの運用によって県中央部に位置する当院までのアクセスは比較的容易です。開始から4年が経過し、大動脈弁狭窄症のTAVI治療によって症状の改善と低侵襲性を実感して頂き、県内の医療機関やクリニックの先生方、そして患者さん自らの希望もあり、多くの御紹介を頂いています。
　最近は、鎖骨下動脈アプローチも取り入れ、また生体弁機能不全への適応拡大も可能となりました。循環器内科医、心臓血管外科医、麻酔科医、コメディカルスタッフから構成されるハートチームで毎週検討会を行い、方針を決めています。しかし、医学的理由で期待に応えられず、外科的大動脈弁置換や内服治療の継続を勧める場合もあります。TAVI当日も検討会を行いスタッフと手順を確認し、その積み重ねの結果として周術期死亡率0.4%、実施後の在院日数は7日と良好な成績を得ています。
　患者さんの平均年齢は84歳、最高年齢は91歳です。長寿社会となり、今まで通りの生活を送りたい、家で一人暮らしを続けたいと希望する患者さんも多く、それに応えるべく安全、低侵襲、早期退院によって日常生活に早く戻れるようお手伝いしたいと思います。

※2017年6月〜2021年6月