内視鏡手術のエキスパートが
整容性、根治性、安全性を目指す

当科は基本的に内視鏡手術を標準治療と位置づけています。内視鏡手術は、従来の開腹手術に比べて高い医療技術が必要とされます。胃、腸（大腸・小腸）、肝・胆・膵領域などの悪性腫瘍や様々な臓器に手術のエキスパートを揃え、早期社会復帰を目指し最新の質の高い手術を提供できるよう取り組んでいます。
　腹部や足の付け根の柔らかい膨らみ・違和感・痛みなどの症状があり、男性に多い病気の一つでもある腹部ヘルニア、鼠径ヘルニアの治療も内視鏡手術で行っています。ヘルニアの手術には、皮膚を切開して飛び出している腹膜を処理し、メッシュといわれる人工物を入れて腹壁を補強する「前方アプローチ」と、内視鏡を使っておなか（腹腔）の内側あるいは外側からメッシュを入れる「内視鏡手術」があります。患者さまの状態・ご希望、ヘルニアの大きさなどを考慮して、どちらの術式にするか経験豊富な専門医がより適した手術方法を選択しています。
　「心ある医療」という理念にもとづき、「患者さまのための医療」を実践し、より低侵襲で整容性、根治性、安全性を目指した手術をしています。