最新のハードウエアと手術手技のコラボ
～治療合併症・後遺症を限りなくゼロに近づけるために～

　くも膜下出血、脳梗塞、脳腫瘍…いったん発症してしまうと、命が助かっても後遺症を遺す確率が高いのが、脳の病気の恐ろしいところです。発症してからでは手遅れ。先手を打って予防対策に出るに勝る治療はありません。幸い今日では、脳ドックなどの苦痛のない検査で未破裂脳動脈瘤や良性脳腫瘍の早期発見が可能となり、診断される機会が増えています。このような方々に対し、患者さんとの十分な相談のうえで手術・カテーテル治療・放射線治療・経過観察などの方針を決めています。県内の大学病院で20年余にわたり脳血管外科チームのリーダーを務め、豊富な脳動脈瘤手術経験を持つ部長のもとに、脳血管外科チームで共に歩んできた専門医たちが結集し、治療にあたっています。また良性脳腫瘍の中でも手術難易度の高い聴神経腫瘍の手術経験も多くの実績があり、経験に裏打ちされた精密な手術手技に加え、最新のナビゲーションシステム内蔵の手術顕微鏡などを完備した手術室にて、難易度の高い脳神経外科手術を、これまで以上に安全かつ確実に行なえるよう心がけています。
　治療方針の相談では、手術の経験に加え、手術件数をはるかに上回る経過観察例の経験と合わせて、手術だけにこだわることなく、納得のいく形での結論を導き出すように努めておりますので、遠慮なく相談においでください。
　もちろん救急については24時間365日体制で手術・集中治療に対応しています。当院は栃木県北地域唯一の救命救急センターを有し、三次救急の役割を担っています。脳梗塞に対する血栓溶解療法をはじめ、脳卒中全般についてガイドラインに沿った適切な治療を行います。
　『マイタウン・マイホスピタル ～地域に根ざし、ともに歩み、心ふれあう病院に～』の基本理念を大切にしながら、地域の皆様には勿論のこと、さらに広い範囲の方々にまで、質の高い医療を提供いたします。特に、「治療すべきか、すべきでないか」で迷っておられる方、遠方の方でも遠慮なさらずどうぞご相談にいらしてください。