脳神経外科と脳神経内科を中心としたチーム医療
集束超音波治療（FUS）センターを開設し
「ふるえ」の治療を行う

　当院は、難病や障害をもつ方々を対象とした専門医療に重点を置いており、宮城県の難病拠点病院にも指定されるなど、80年以上にわたり地域医療へ貢献して参りました。
　特に、脳神経内科と脳神経外科の密な連携による「震えの治療」など神経機能障害に対する治療に尽力しており、脳神経内科では、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症（ALS）、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症など神経難病に対し、より専門的な診断と治療を行っております。そして、脳神経外科では、パーキンソン病、不随意運動症、難治性疼痛など、高度な技術力を要する機能的脳神経外科治療に力をいれてきました。
　専門性の高い医師達による豊富な経験と実績をもとに、患者さまの症状やご希望に合わせて、より適切な治療を行っており、投薬治療をはじめ、脳の深部を電気刺激し症状軽減を図る脳深部刺激療法（DBS）などを行ってきました。そして、2020年8月患者さまの負担軽減と高い安全性を求めて「集束超音波治療（FUS）」を導入し、2021年12月迄に100症例を実施しております。脳深部にある振戦の神経活動が異常な部分に、超音波エネルギーを集中させて照射し熱凝固することで症状改善を図るという、頭を切らない治療法として関心が寄せられており、東北各県のみならず関東からも患者さまが来院されております。気になる方は、お気軽にご相談ください。