ＭＲガイド下集束超音波治療 （ＦＵＳ）
〜「できない」から「できる」明日へ～

　当院は、「信頼と尊敬の医療」の理念のもと、脳神経外科専門病院として半世紀にわたり地域の皆さまの健康を支え続けてまいりました。一般的な治療から高度な医療技術を要する専門的治療まで様々な疾患に対応しており、急性期医療、回復期リハビリ病棟、地域包括ケア病棟、ディケアや在宅まで、つなぎ目のない医療を提供しています。
　本態性振戦やパーキンソン病による手のふるえ（振戦）症状により、うまく字が書けない、箸が使えないなど、「できない」ことにお悩みの患者さんがたくさんいらっしゃいます。当院では、薬物治療で改善しない振戦に対して、外科治療のひとつであるＭＲガイド下集束超音波治療 （ＦＵＳ） を行っています。
　ＦＵＳの超音波照射は安全性を確認しながら段階的に行うため、治療時間は通常３～４時間程度を要しますが、効果は治療の後にすぐにあらわれます。患者さんご自身も、長く悩まされていたふるえが僅か数時間の間に改善して、「できない」が「できる」ようになった喜びを実感される方が多いです。
　当院のＦＵＳセンターでは医師をはじめ、放射線技師、看護師、リハビリ、支援スタッフら関係者一同がそれぞれの専門性を生かしながら一つのチームとなり、全力で治療にあたります。ふるえでお悩みの方はどうぞお気軽にご相談ください。